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甲状腺治療131I-Cap
 
131I(甲状腺治療)
131I−Capsules(カプセル)
 甲状腺機能亢進症の治療Thyroid
 シンチグラムによる甲状腺ガン転移巣の発見
131Iは経口投与されると選択的に甲状腺に集まり、その残りの131Iは速やかに腎より排泄される。したがって他器官、他組織への被ばくは軽微である。
  座布団くらいの大きさのカメラ(シンチカメラと言います)を身体表面に近づけて撮像します。近づけるのは、より良い写真を撮像したい理由からです。もし、圧迫感、恐怖感を想像する場合は担当者に相談してください。
 バセドウ病の治療
 投与量は(1)甲状腺131I摂取率、(2)推定甲状腺重量、(3)有効半減期等をもとにして、適切な量(期待照射量30〜120Gy)を算定し、経口投与します。
 中毒性結節性甲状腺腫の治療
結節の大きさ、機能の程度、症状等により適切な量を経口投与します。
 甲状腺転移巣のシンチグラム
本品18.5〜370MBqを経口投与し、一定時間後に甲状腺転移巣のシンチグラムを撮像をします。
 甲状腺放射性ヨウ素摂取率の測定
0.185〜1.85MBqを経口投与し、一定時間(24〜96時間)後に甲状腺部の放射能を測定します。

 検査前中後に患者さんに行って欲しいこと
1.前処置として、ヨウ素含有量の多い薬剤(ヨード造影剤、ルゴール液、ヨードチンキ等)及び飲食物(コンブ、ワカメ等)、甲状腺ホルモン、抗甲状腺剤は、治療あるいは検査に影響を与えるので、本品投与前後の3日〜1週間は禁止すること。
1.検査時に大きな金属が身体に着いていないようお願いします。
1.検査時間は1回10分くらいです。
1.検査中は体を動かないようにお願いします 
1.その他必要に応じて当日説明をいたします。
 「どのように集積?」
 薬物動態は、ヨウ化ナトリウム(131I)が体内に取り込まれると、甲状腺ホルモンであるチロキシンやトリヨードチロニン合成のために131Iは甲状腺に蓄積される。正常の甲状腺は24時間後20〜30%を摂取し、残部は尿中に排泄される。甲状腺機能亢進症(バセドウ病、甲状腺腫)では正常者に比べて摂取率が高く30%以上70%程度に達する。反対に甲状腺機能低下症(粘液水腫)では摂取率は15%以下である。動物における体内分布及び排泄はラットにNa131I3.7MBq/0.5mlをエーテル麻酔下で尾静脈より投与し、経時的にγ線計測を行った結果は次の通りである。(1)全計測では放射能は投与後2日までに急速に消失し、3週間後に99%が消失した。(2)甲状腺摂取率は投与1日後32%で最も多く、その後4日までの間に速やかに131Iを放出し、それ以後は有効半減期約4.5日で指数関数的に減少した。(3)血中131I濃度は投与後1日目までに急速に減少し、1日目から4日目の間比較的ゆるやかに減少し、それ以後は有効半減期4.5日で指数関数的に減少した。(4)有機ヨウ素は肝で代謝されるが、無機ヨウ素は腎より尿中に排泄される。
 
「注意、副作用等」
 治療後、甲状腺機能低下症があらわれることが多いので、その旨を患者に説明しておくことが望ましい。
 重傷の甲状腺機能亢進症患者では、一過性の臨床症状の悪化、クリーゼの誘発等があらわれることがあるので、本品投与の前又は後に抗甲状腺剤治療を行うこと。
 急性症状として、白血球減少、ヘモグロビン減少、血小板減少等の血液異常があらわれることがある。
 晩発性副作用
 甲状腺ガン、白血病、遺伝因子に対する影響が考えられるが、白血病、遺伝因子については現在のところ統計学的に有意な報告はみられない。しかし、甲状腺ガンについては若年者に対する131I甲状腺治療は成人に対してより甲状腺ガン発生の可能性が高いことが指摘されている。
 使用する放射性同位元素は131I:半減期(放射性物質が半分になる時間)8.04日、主なγ線エネルギー364kev(81%)、主なβ線エネルギー606kev(89%)、β線組織内飛程
「吸収線量」131I-Cap 全身: 11.5mGy/37MBq(成人投与量)

読み方:mGy(ミリグレイ、吸収線量の単位)、mSv(ミリシーベルト、放射線防護の単位)MBq(メガベクレル、放射能の単位)。
参考:1年間に自然に被ばくしている放射線の量は2mSv(2mGy)程度です。
参考:放射線診療業務従事者の実効線量限度は全身で100mSv/5年です。


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